・トレーニングベルトって何?
・トレーニングベルトの効果を知りたい
・怪我をせずに最大挙上重量をアップしたい
この記事では、そんなお悩みを解決します!
トレーニング(リフティング)ベルトとは、フリーウェイトトレーニングで体幹部を補強し、パフォーマンスを向上させたり、腰をサポートしたりなどの効果があるベルトのこと。
主にBIG3(デッドリフト・スクワット・ベンチプレス)のように高重量・高負荷の体幹部の安定性が重視される種目で効果を発揮します。
今回は、そんなトレーニングベルトの概要や、メリット・デメリット、使用するべきメニュー、注意点などについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
トレーニングベルトとは?

トレーニング(リフティング)ベルトとは、フリーウェイトトレーニングで体幹部を補強し、パフォーマンスを向上させたり、腰をサポートしたりなどの効果があるベルトのこと。
主にBIG3(デッドリフト・スクワット・ベンチプレス)のように高重量・高負荷の体幹部の安定性が重視される種目で効果を発揮します。
腰・お腹周りに巻きつけるベルトで、さまざまな大きさや素材のものがあります。
トレーニングベルトは、主に腹圧を高めて腰を守るのに大切なアイテムです。
怪我の予防やパフォーマンスアップなども期待できます。
トレーニングベルトは、筋トレ上級者がつけているイメージがありますが、初心者の方こそつけるのがおすすめです。
トレーニングベルトを着用する6つの効果

こちらでは、トレーニングベルトを着用することで得られる6つの効果について紹介します。
1.腰の怪我の予防
2.トレーニングのパフォーマンスの向上
3.腹圧の高め方がわかる
4.体勢が崩れるのを物理的に防ぐ
5.姿勢やフォームに意識を向けやすくなる
6.最大挙上重量の向上
それぞれについて詳しく解説します。
腰の怪我の予防

トレーニングベルトをつけると、腰の怪我を予防することができます。
重量を扱うトレーニングは、筋肉を効率的に鍛えられますが怪我のリスクが高いです。
特に、フリーウェイトでBIG3などのトレーニングを行うときは、フォームが崩れると腰の怪我につながります。
トレーニングベルトを使うと、腹圧を高めて腹筋で腰を支えられるので、怪我の予防がしやすくなります。
腰痛や怪我の原因は、腰が反って余計な負荷がかかること。
腹圧が高められると、骨盤を正しいポジションで安定させられるので、腰を反らさずに済むため、腰の怪我のリスクを抑えられます。
トレーニングのパフォーマンスの向上

トレーニングベルトは、トレーニングのパフォーマンスを上げる効果も期待できます。
腹圧を高めると体幹部が安定して、身体のパワーを出しやすくなるのが理由です。
身体を安定させるには、骨盤のポジションや体幹の安定性が重要。
トレーニングベルトを巻くと、骨盤を正しいポジションにして腹筋の安定性が高まります。
その結果、胸椎や肩の可動域が出るのでスムーズに動作を行えるでしょう。
身体が安定するとパワーも出やすいので、高重量を扱いやすくなります。
パフォーマンスが上がると、トレーニングの効果を最大限に得られます。
腹圧の高め方がわかる

腹圧とは、その名の通りお腹に圧力をかけること。
正しい腹圧のかけ方は、大きく息を吸い込み、お腹をパンパンに膨らませた状態にしてから腹筋に力を入れます。
トレーニングベルトを使うと、腹圧の高め方がわかるようになります。
筋トレにおいて腹圧は非常に大切な要素です。
腹圧が抜けて腰が反りやすくなると怪我につながりますし、筋トレの正しい効果を得られません。
初心者は、いきなり腹圧を高めようとしても難しいです。
特に、高重量のトレーニングでは、お腹への意識が弱くなり腹圧が抜けてしまいます。
トレーニングベルトを使うと、自然に腹圧を高められるだけでなく、感覚を身体で覚えられるのがメリット。
続けていくと、ベルトを使わずに腹圧を高められるようになります。
体勢が崩れるのを物理的に防ぐ

筋トレでベルトを着用するメリットはいくつかあります。
ひとつは立った状態で重いモノを持ち挙げるとき(例:スクワットやデッドリフト)に、腰や背中の下部へかかる負担が軽減されること。
そして、頭上にモノを持ち挙げるとき(例:ショルダープレス)、背中が反りすぎないようにすることです。
ベルトできつく腹部を締め付けることで、内部の腹圧が高まります。
そのことによって腰まわりが安定し、重量の負荷に体勢が崩れることを防ぎます。
スクワットやデッドリフトの動作説明で、よく「腹筋に力を入れて」とか「体軸をまっすぐにして」と言われます。
ベルトを巻くことで、その動作が自然に促進されるわけです。
姿勢やフォームに意識を向けやすくなる

ベルトが皮膚に触れる感覚によって、背中や腰の姿勢やフォームに意識を向けやすくなります。
スクワットやデッドリフトで背中を丸めないことはもちろん、ショルダープレスなどバーベルを頭上に持ち挙げるとき、背中を後ろに反らさないことも同様です。
トレーニングベルトは、姿勢を真っすぐに支えてくれます。
背中、腰の姿勢やフォームに意識が向けやすくなるので、筋トレ時に悪い癖がつくのを防止できます。
筋トレ時の姿勢やフォームを矯正したいという方は、トレーニングベルトの導入がおすすめです。
最大挙上重量の向上

ベルトを着用することによる物理的および心理的効果から、最大挙上重量が向上することがあります。
つまり、より重い負荷をかけて筋トレができるようになって、さらなる筋肥大効果を期待できるでしょう。
また、身体の安定感を向上する働きもあり、重いバーベルを持った場合でもふらつくことなくトレーニングを行えます。
安定性を確保して、さらに効率を高めて筋トレしたいという方に役立つのではないでしょうか。
トレーニングベルトを着用するデメリット

主に以下の理由から、ベルトの着用を勧めないトレーナーもいます。
1.ベルト無しでのトレーニングが難しくなる
2.血圧の急上昇
3.腹圧を高める能力が伸ばせない
それぞれについて詳しく解説します。
ベルト無しでのトレーニングが難しくなる

トレーニングベルトをつけるとさまざまな効果を得られますが、頼りすぎは良くないという意見もあります。
トレーニングベルトに頼ってしまうと、ベルトなしでのトレーニングが難しくなるという主張です。
体幹を鍛えられなかったり、正常なパフォーマンスを発揮できなかったりする可能性があります。
とはいえ、トレーニングベルトは全てのメニューでつける必要はありません。
初めのうちは、腹圧を高めるだけで体幹も鍛えられるので、神経質になる必要はないでしょう。
初心者の場合はベルトがあると感覚がわかりやすく安全なので、まずは使用してみるのをおすすめします。
血圧の急上昇

ベルトを着用すると、血圧が急上昇することがあります。
特に、心臓や血管に疾患のおそれがある人は注意が必要です。
腹部動脈への圧迫と交感神経優位な状態を生み出してしまい、血圧が上がってしまいます。
血圧の問題がある方は、トレーニングベルトの使用や呼吸を止めての筋トレは控えましょう。
担当医と相談しながら、自分に合った方法でトレーニングを行いましょう。
腹圧を高める能力が伸ばせない

ベルトは腹圧を高める効果がありますが、自分で腹圧を高める能力が伸びにくいのがデメリットです。
そこで、トレーニングベルトを使用する場合はベルトにお腹を押し出すように意識しましょう。
トレーニングベルトにはお腹を締め上げる効果があります。
逆に自らお腹をベルトに押し付けられるようになると、腹圧を高めやすくなります。
トレーニングベルトは便利なアイテムですが、頼りすぎずに自分で工夫して腹圧を上げましょう。
トレーニングベルトを使用するべきメニュー

具体的に、どのようなトレーニングを行うときにトレーニングベルトをつければ良いか気になる方もいるでしょう。
トレーニングベルトを使うべきメニューは、以下の通りです。
・スクワット
・デットリフト
・ベンチプレス
・ベントオーバーロー
・ショルダープレス など
高重量で行うトレーニング効果の高いメニューでは、使う方が良いでしょう。
特にスクワットやデットリフトを高重量で行うときは、使うと怪我のリスクを抑えられます。
ベンチプレスなども、高重量を扱うと腰を反ってしまうことが多いので、つけている方も多いです。
アップや軽めの重さで行うときは、トレーニングベルトなしでも問題ありません。
ショルダープレスやベントオーバーローをバーベルで行う場合は、腰の反りが気になる方はつけると安心です。
トレーニングベルトを使用する際の注意点

・ベルトを強く締める(効果の最大化)
・長時間は使用しない
・最大挙上重量かそれに近い重さを挙げるときのみ使用する
・1セットごとにベルトを緩め、血圧を正常に戻す
まとめ

今回は、フリーウェイトトレーニングで体幹部を補強し、パフォーマンスを向上させたり、腰をサポートしたりなどの効果がある「トレーニングベルト」について解説しました。
本格的なトレーニングをする方が使うトレーニングギアと思われがちですが、パフォーマンス面・安全面から考えてみても、フォームが定まらない筋トレ初心者こそトレーニングベルトの活用がおすすめです。
筋トレの効果を最大限引き出すためにも、ぜひ1本は用意しておきましょう。
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