・ダイエットの効果を感じなくなってきた
・体重が停滞している
・停滞期を乗り越えたい
この記事では、そんなお悩みを解決します!
ダイエットで順調に体重が減っていたのに急に体重が減らなくなったら、それは停滞期に突入した可能性があります。
食事の量を減らしても、運動量を増やしても体重が減らなくなるため、この時期を乗り越えられずにダイエット自体を諦めてしまう方も少なくありません。
しかし、停滞期に入るタイミングや期間、うまく乗り越える方法を知っておけば、ダイエットを成功に導くことができます。
そこで今回は、ダイエットの停滞期のメカニズムやなりやすい時期、乗り越える方法などについて解説します。
この記事を読むことで、体重が減らない原因が停滞期なのかを判断することができ、停滞期を乗り越えるための方法を知ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
ダイエットの停滞期とは?

ダイエットの停滞期とは、それまで順調に減っていた体重が、急に何をしても減らなくなってしまう時期のことを言います。
実際に、「トレーニング・食事制限をしているのに体重がなかなか減らない」「減量のペースが遅くなった」などと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
しかし本来ダイエット中は、体重の減少と停滞の繰り返しが基本。

ダイエットが順調に進んでいる証拠であって、失敗ではありません。
身体に備わっている防衛本能が正常に働いて起こるものなのです。
停滞期をうまく乗り越えることで、少しずつ目標の体重に近づくことができます。
停滞期かどうかの判断方法

ダイエットが停滞期に入ったかどうかの判断方法は以下のとおりです。
・ダイエット開始当初は体重が落ちていた
・体脂肪率が2週間以上減らない
・女性ホルモンの影響で痩せにくい時期ではないのに体脂肪率が減らない
・体温が低下した
体重ではなく体脂肪で確認するのは、運動している場合は筋肉量の変化で体重が変わらないことがあるからです。
運動をしていない場合は、筋肉が増えることもないため、体重で判断しても大丈夫です。
また、1週間程度変化がない場合では、むくみなどによる影響で体重が減らないことも考えられます。
2週間以上体重や体脂肪率に変化がない場合に、停滞期に入っていると判断してください。
また、停滞期中は身体がエネルギーの消費を抑えるため、代謝が下がって体温も低下します。
普段よりも0.2℃ほど体温が低下している場合は代謝が落ちており、停滞期に入ったと考えられるでしょう。
停滞期であることを判断するためにも、普段から同じ時間に体温を計っておくことが大切です。
停滞期のタイミング・期間

一般的に、下記のタイミング・期間で停滞期が訪れます。
停滞期に入るタイミング | ・体重が5%程度減少した時期 ・ダイエット開始から1か月ほど経過した時期 ※女性の場合は生理前に起こりやすい |
停滞期が続く期間 | ・2週間~1か月 ・長い場合は2か月ほど続く |
それぞれについて詳しく解説します。
いつから?

停滞期に入る時期は個人差が大きいですが、一般的な停滞期のタイミングはダイエット開始から1ヵ月程度で訪れることが多いようです。
判断の基準としては、体重が5%減った頃からが目安。
例えば、1ヵ月前後の間に、体重50㎏の人ならば2.5kg、60kgの人ならば3kgほど減ったあたりから停滞期に突入すると予想できます。
また、2回目以降も同様に、体重の5%程度が減少する度に停滞期に入ると考えておくと良いでしょう。
とはいえ、一度停滞期を抜けた経験があれば心配はいりません。
自分の体質や性格に最適な解決策を講じて、前向きにダイエットを進めることができます。
また女性の場合、生理前はホルモンの影響で太りやすく、停滞期も起こりやすいといわれています。
いつまで?

一般的に、ダイエットの停滞期は2週間〜1ヶ月ほど続くと言われていますが、人によって大きく違い、2ヵ月程度続く人もいれば、1週間で終わる人もいます。
停滞期は、ダイエットで摂取カロリーや体重が減ったことにより、身体が飢餓の危機を感じ、身体を守るために起こる自然な反応なので、その状態に慣れて「このままでも大丈夫」と判断すると停滞期が終了して減少期に突入します。
ただ、長くても3ヵ月かかることはあまり無いようなので、その場合はもはや停滞期ではないかもしれません。
「ダイエット方法が合っていない」「トレーニングが足りていない」などほかの原因が考えられるため、ダイエットの見直しをおすすめします。
停滞期に陥る原因

では、なぜ停滞期は起きるのでしょうか。
停滞期に陥る原因は、主に以下の8つです。
1.ホメオスタシス機能
2.ホルモンバランスの影響
3.腸内環境の乱れ
4.過度な食事制限
5.糖質の過剰摂取
6.睡眠不足
7.ストレスの蓄積
8.リバウンドとの違い
それぞれについて詳しく解説します。
ホメオスタシス機能

停滞期の原因には、身体を一定の状態に維持しようとする仕組み「ホメオスタシス機能」が大きく関わっています。
ダイエットをして急激に体重が減ったり、食事制限でエネルギーや栄養が足りなくなったりすると、身体の飢餓状態を守るためにホメオスタシス機能が働きます。
すると、栄養の吸収が高まり、脂肪が蓄積されやすくなります。
さらに、身体全体ができるだけエネルギーを消費しない省エネモードに切り替わります。
この状態になると、何をやってもなかなか体重が減らなくなってしまいます。
もっとも、身体が体重の減った状態に慣れてくると、ホメオスタシスが働かなくなってきます。
停滞期は、体重を減らすことではなく増やさないことを目標として、次の減少期を待ちましょう。
ホルモンバランスの影響

女性の場合は、ホルモンバランスの影響でダイエットが停滞してしまうことも。
諸説ありますが、特に排卵前後から生理前の期間に分泌される「プロゲステロン」という黄体ホルモンは、水分や栄養を体内に溜め込みやすくする性質があるため、身体がむくんだり、体重が減りにくくなったりするといわれています。
この時期はイライラしやすくなったり、精神的に不安定になりがちなので、無理にダイエットしようとする必要はありません。
体調を整えることを優先し、万全の状態で再開できるよう準備しておきましょう。
反対に月経後から排卵前には「エストロゲン」という女性ホルモンが分泌されますが、エストロゲンには脂肪代謝をよくして内臓脂肪を減らす働きがあります。
月経後も継続してダイエットをおこない、月経後に体重が落ちはじめれば女性ホルモンの影響であると判断できます。
月経後も体重が落ちないのであれば、他の理由による停滞期であると考えられるので、後述する停滞期を乗り越える方法を試してみてください。
腸内環境の乱れ

腸内環境が乱れてしまうと体重が停滞してしまうことがあります。
なぜなら、便秘を引き起こし体内に老廃物が溜まってしまったり、栄養を身体に送り込みにくくなってしまうからです。
添加物や人工甘味料、小麦粉などを過剰摂取すると腸や胃の消化吸収に負担がかかり、腸内環境が悪化してしまう原因となります。
そのため、停滞期の対策や予防のためには、自然由来のオーガニックな食材の摂取を心がけたり、プロバイオティクス(腸内細菌)、食物繊維などの栄養素が多く含まれた食材の摂取を心がけましょう。
野菜類やヨーグルト、オートミールなどの穀物の摂取がおすすめです。
過度な食事制限

過度な食事制限を行ってしまうと痩せない原因となります。
過度な食事制限では、停滞期の原因であるホメオスタシスの機能が強く働く可能性が高いためです。
また、過度な食事制限は便秘を引き起こす可能性があります。
体内に便が溜まるとその分体重も増えるのでなかなか減量できず、停滞期を抜け出すことも困難となるのです。
このほか、食事制限によって空腹の時間が長くなると、いざ食事を摂ったときに栄養を十分に蓄えようと身体が脂肪を溜め込みます。
さらに、食事制限は1日に必要なタンパク質の摂取量を減らすことにもつながります。
タンパク質は筋肉を構成する成分なので、その量が減ると筋肉量も減少してしまうのです。
筋肉量が減ると、それに伴って基礎代謝も低下します。
基礎代謝は総エネルギー消費量の約60%を担っていることから、その量が減ると日常的に消費できるカロリー量が大幅に減ってしまいます。
その結果、体重が落ちづらく停滞期に突入してしまうのです。
そのため、食事の制限を行うのではなく、食事内容に変化を加えたり、不足している栄養素を補給することが必要になります。
糖質の過剰摂取

停滞期をなかなか脱出できない場合、知らぬ間に糖質を過剰摂取している可能性があります。
そもそも糖質は、過剰摂取すると肥満を招く栄養素のひとつです。
糖質の摂取によって血糖値が上昇すると、それを抑制するためインスリンが分泌されます。
しかし、インスリンには脂肪細胞を脂肪そのものに変える側面もあり、これによって肥満が誘発されてしまうのです。
糖質はお米やパン、麺に含まれているイメージが強いですが、実は野菜や調味料にも多く含有しています。
たとえば、かぼちゃやとうもろこし、ケチャップ、ドレッシングがその代表例です。
そのため、いくらお米やパン、麺を控えていても、違う食材から糖質を過剰に摂取してしまっている場合は、なかなか停滞期を抜け出すことができません。
睡眠不足

睡眠不足になると基礎代謝量が下がります。
ストレスによる筋分解や、成長ホルモンの分泌が減ることによって筋肉量が少なくなってしまうためです。
また、睡眠不足の場合、食欲がわくホルモン「グレリン」が多く分泌され、反対に食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌は少なくなるため、過食を招く可能性があります。
そのため、睡眠時間をしっかり確保することが停滞期を抜け出すために重要です。
ストレスの蓄積

ストレスが溜まると副腎皮質から「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが分泌され、その量が増えるほど肥満を引き起こしやすくなるためです。
つまり、ストレスを解消しないことには、いくらダイエットに励んでも停滞期を乗り越えることはできないのです。
そのため、仕事やプライベートで何らかのストレスを感じたら、すぐに解消するよう心掛けましょう。
リバウンドとの違い

「停滞期とリバウンドは同じもの」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、明確には異なります。
停滞期が「ダイエット中に、これまで順調だった体重の減りが滞ること」であるのに対し、リバウンドは「ダイエット後に、ダイエット前の体重に戻る(またはそれ以上の体重になる)」ことを指します。
つまり、内容・現れるタイミングともにまったく異なるのです。
ただし、リバウンドの原因も停滞期と同じホメオスタシスが関与していると言われています。
飢餓状態と脳が勘違いしたが故の防衛本能により、減った分の体重を取り戻そうとして脳が食欲を促すのです。
特に食事制限を取り入れている場合は、この傾向が強く現れるので要注意。
停滞期を乗り越える方法

ダイエットを成功させるためには、停滞期としっかり向き合わなければなりません。
こちらでは、停滞期の克服や期間の短縮に役立つ方法をいくつか紹介します。
1.停滞期を理解する
2.チートデイを設ける
3.何もしない(科学的根拠あり)
4.食生活を見直す
5.よく噛んで食べること
6.水分をしっかりとる
7.運動量やトレーニング内容を見直す
8.睡眠を意識的にとる
9.身体の歪みやむくみをとる
10.便の排出を促す
11.ビタミンB・ビタミンDをとる
12.良質な脂質をとる
13.体重ばかり気にしない
14.専門家に相談する
15.モチベーションの維持も大切
それぞれについて詳しく解説します。
停滞期を理解する

停滞期は「誰にでも訪れる通過点のひとつ」ということを理解しておきましょう。
多くの方は体重が落ちなくなったタイミングでモチベーションが低下し、停滞期の終わりが見えないと感じダイエットをやめてしまいます。
しかし、停滞期がきたということは、言い換えれば「それまで効果の出るダイエットを行ってきた」ということでもあります。
自身のダイエットを正しく行えたことに自信を持ち、新たなスタート地点として停滞期を捉えましょう。
そのため、あらかじめ「誰にでも停滞期は訪れる」と認識・理解し、焦らず自分のペースでダイエットと向き合えるようにしましょう。
そうすることで、停滞期にメンタルを左右されず良い精神状態をキープしたままダイエットを進めることができます。
チートデイを設ける

ダイエット停滞期を打破する方法として有効とされるのが「チートデイ」です。
チートデイとは、ダイエット中で食事制限を行っているときに、週に1度「食事制限を行わず好きなものを食べる日」のこと。
チート(cheat)は「だます/反則をする」というような意味。
ダイエットを中断して一時的に摂取カロリーを増やすことで、食事制限を栄養不足だと勘違いしていた脳をだまして、意図的に擬似飢餓モードを抜け出すことができます。
停滞期に入って体重が減らなくなってきたら、ストレス解消も兼ねてチートデイにトライしてみましょう。
ただし、毎日チートデイではカロリーオーバーになってしまい、かえって太ってしまいます。
週に1日だけチートデイを取り入れてみて、再び体重が減少し始めたらチートデイをストップしましょう。
チートデイには、基本的に何を食べてもOKですが、日頃足りていない栄養素を意識して摂取するのがおすすめです。
ただし、暴飲暴食にならないように、摂取カロリーは体重×40kcal程度にとどめましょう。
もう少し食べたい、という場合であっても、上限はダイエット中に摂取しているカロリーの3~4倍までです。
例えば、ダイエット中にカロリー摂取量を1,200kcalにおさえている体重50㎏の女性の場合、チートデイに摂取するカロリーの目安は2,000kcal程度が理想です。
上限いっぱいならば、3,600~4,800kcalくらいまで食べられます。
チートデイを成功させるコツは、計画的に行なうことです。
「今日は食べすぎちゃったからチートデイ」という感じで決めてしまうと、チートデイの頻度が高くなり、かえって太ってしまいます。
できれば、何を食べるかまできちんと決めて、チートデイを楽しみましょう。
何もしない(科学的根拠あり)

何もしないというのは、停滞期が訪れても、食事量も運動量も変えずしばらく様子を見るという意味です。
これには科学的な理由があり、人間の身体というのは脂肪が落ちても水分が落ちていないことがあります。
水分が落ちるのは脂肪が落ちた後の1週間〜2週間かかる場合があります。
そのため、停滞したと思っても脂肪はきちんと落ちているケースもありますので、体重が落ちなくなっても1〜2週間ほどは我慢して経過を観察すると良いでしょう。
1〜2週間経つと自然と体重が落ちてきます。
食生活を見直す

ダイエット中の食事を「ダイエットになりそうだから」となんとなくで決めていた人や、カロリー計算をしていなかった人は食事内容の見直しをしてみましょう。
食事が原因で体重減少が停滞しているのであれば、食事を改善することで停滞期から抜け出せる可能性があります。
また、体重が減らないからといって、さらに食事やカロリー制限をするのは逆効果です。
そもそも必要な栄養素が摂取できなければ、健康に悪影響を及ぼしてしまうのはもちろん、肌荒れなども招いてしまうので注意してください。
停滞期中はいわゆる飢餓状態にあり栄養の吸収率がとても高くなるため、この仕組みを利用してダイエットに必要な栄養素をバランスよく摂取するのが重要です。
ダイエット中に積極的に摂りたい栄養素としては、主に筋肉の生成に欠かせないタンパク質をはじめ、不足しがちなビタミンやミネラルなど。
一方、脂肪になりやすい炭水化物や脂質を多く含む食べ物は少なめを心がけましょう。
よく噛んで食べること

停滞期を乗り越えるには、食事の際によく噛んで食べることも大切です。
早食いをする人は太るということはよく知られていますが早食い(飲むように食べる)ことで、
・満腹感が低くなる
・満足感が低くなる
・血糖値が急激に上がりやすく太りやすくなる
・胃が大きくなり1回に食べられる量が増える
以上の通り、ダイエットにおいてはデメリットしかありません。
噛む回数が多いと少量の食事でも満腹中枢が刺激されるため、食欲を抑えやすくなります。
また、内臓脂肪の分解を促進する効果も期待できることから、二重のダイエット効果が見込めるのです。
そのため、停滞期中であっても減量につながる可能性があります。
水分をしっかりとる

人間の身体の60%は水分でできています。
そのため、1日に飲む水分量が少ないと、新陳代謝が悪くなることで、体重が思うように落ちないケースがあります。
停滞期中は「水を飲むだけで太ってしまう」とネガティブになりがちですが、体内が十分な水分で潤ってこそ身体は正常に働くもの。
・1日に飲む水の量は1.5L~2Lが目安
・1回に吸収できる水分量は約200ml(コップ一杯)
・コップ一杯のお水を1~2時間に1回のペースで摂取する
・1日にトイレに行く回数は約4~7回が目安
・水の温度は少し冷たいもの(体温を保つため身体が熱を出す)
・硬水&軟水はどちらでもよい
以上のポイントを意識して、水分をとりましょう。
一時的に体重が増えることもありますが、しっかり水分補給をして健康的な状態をキープしましょう。
水分を多くとれば老廃物の排出にも効果的。
白湯なら内臓も温まり、血行促進にも役立ちます。
運動量やトレーニング内容を見直す

食事と併せて、運動や筋トレのメニューも見直してみましょう。
停滞期に運動量を大きく増やすのはNGですが、運動の内容を変えたり、ほんの少しだけ負荷を上げたりすることは可能です。
・普段は鍛えていない筋肉を使う筋トレを行う
・有酸素運動運動ばかりなら筋トレを取り入れる
・筋トレばかりなら有酸素運動を取り入れる
このように運動の内容に変化をつけることで、いつもとは違う筋肉が刺激されるため、基礎代謝アップにつながる可能性があります。
違う種類の運動をすれば飽きずに続けられますし、気分転換にもなるでしょう。
いつも同じ運動をしていると身体が慣れてしまい、だんだんダイエット効果があらわれにくくなってきます。
停滞期に入ったら、無理のない範囲でいつもとは違う運動にチャレンジしてみましょう。
睡眠を意識的にとる

ダイエットで意外と見落とされがちなのが「睡眠」です。
睡眠が足りていないと直接的に身体の代謝量が落ちます。
また、心身にストレスがかかることから、間接的にも代謝量が落ちる傾向があります。
さらに人間の身体はストレスがたまると甘いものを欲したり、暴飲暴食の原因になることもあります。
夜勤や夜のお仕事をされている方や、睡眠時間が不規則な方も同様の傾向があり、痩せにくく太りやすいケースが多いです。
お仕事柄仕方のない方もいらっしゃいますが、睡眠時間を7時間はとるようにする(小分けでも良い)、就寝時間・起床時間を一定にするなどを行い、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
身体の歪みやむくみをとる

こちらは直接的に体重を落とすというよりも、コンディショニングに近い方法です。
骨格が歪んでいると、うまく全身の筋肉を使うことができなくなり、代謝が落ちやすい傾向があります。
気持ちの面では、活動するのが億劫になりやすいということもあります。
またむくみがひどい方も、体が水分を含みやすい状態になっていますので、代謝が悪くなることで体重も落ちにくくなります。
正しくトレーニングができていればこれらは自然と改善することもありますが、自己流でやられている方は、整体やマッサージ、サウナや岩盤浴などで、血流や汗腺機能の改善をはかるのもよいでしょう。
便の排出を促す

ダイエットをすると、お米や野菜を食べる量が減ったり、高タンパクな食事内容に変更することで、腸内環境が悪化し便秘の原因になったり、きちんと栄養吸収や代謝ができなくなることがあります。
便が身体の中にたまることで、便そのものの重さが体重に反映されますし、代謝も悪くなります。
そういったときはサプリメントを摂るよりも、玄米や雑穀米、全粒粉のパスタやパンなどがおすすめです。
手軽で最も食物繊維を摂りやすいのが「スーパー大麦」です。
玄米よりも食物繊維が多く、白米に1合あたり大さじ2杯だけ加えて炊くだけなので、手軽に食物繊維を摂取できます。
ビタミンB・ビタミンDをとる

ダイエット中はカロリーを抑えているため、野菜をたくさん食べないと特にビタミンが不足しがちになります。その中でも特に「ビタミンB」と「ビタミンD」が不足しているケースが多いです。
ビタミンBは、筋肉の合成を助けるビタミンになりますので、不足するとたんぱく質をたくさん摂ってもうまく筋肉がつかず、代謝も上がりにくくなってしまいます。
ビタミンDは、日光を浴びることで体内で合成されるビタミンですが、運動による脂肪分解を助けてくれたり、食欲を抑えたりする効果があります。
デスクワークが多かったり、日焼けによる害もありますので、別途サプリメントで摂取するのがおすすめです。
良質な脂質をとる

脂質を抑えたローファットダイエットをしていると、脂質を抑えなきゃと思いすぎて、必要量がとれていなかったり、停滞したときに良質な脂質を追加すると、それが刺激となって再び体重が落ちだすことがあります。
良質な脂質というのは、エネルギーに変わりやすく体脂肪になりにくい脂のことで、MCTオイルや魚の脂、アーモンドなどのナッツ類、アボカドなどが該当します。
素焼きのアーモンドを毎日5粒ぐらいよく噛んで食べてみること、MCTオイルを毎日のコーヒーに小さじ一杯分入れて飲むことなどをおすすめします。
体重ばかり気にしない

停滞期を乗り越えるには、体重ばかりにとらわれないことも大切。
停滞期に入って体重に変化がなくても、そのままダイエットを続けていれば、脂肪が減ったり、筋肉が増えたりと、身体は変化していきます。
にもかかわらず、体重ばかり気にしていると、停滞期で体重が減らないことにストレスを感じやすく、余計に苦しくなってしまいます。
だから体重はあくまで目安と考え、体脂肪率や見た目の変化に注目してみましょう。
専門家に相談する

「停滞期なのか分からない…」
ダイエット初心者の方は、停滞期なのか判断できないこともあると思います。
そんな方は、パーソナルトレーナーや管理栄養士など専門家に相談しましょう。
ダイエット専門のパーソナルトレーナーや管理栄養士を選択することがおすすめです。
トレーナーや管理栄養士は数多くいますが、異なる強みがあります。
停滞期やボディメイクなど、ダイエット中の食事内容の相談などはダイエットを専門としているパーソナルトレーナーや管理栄養士に相談しましょう。
そうすることで、自分に合った食事のメニューや生活習慣の改善方法、停滞の対処の仕方などを知ることができるだけでなく、体重が増える原因も知ることができます。
モチベーションの維持も大切

停滞期は、ダイエットの失敗ではなく、通過点のひとつです。
順調に体重が減っているからこそ停滞期は訪れます。
気持ちが落ち込みがちになってしまう停滞期ですが、永遠に続くわけではありません。
一方、停滞期にダイエットを諦め、食事制限や運動をやめてしまうとリバウンドする可能性があります。
リバウンドを繰り返せば、ますます痩せることは困難になります。
なぜダイエットをしたいのか、今一度自分の決意を振り返り、目的意識を持ってダイエットに臨みましょう。
一人で頑張るのがつらければ、ほかの人に励ましてもらうのもよいでしょう。
ダイエットはとにかく継続することが成功の鍵。
ポジティブな気持ち作りで内面から意識を変えていきましょう。
停滞期にやってはいけないNG行為

ダイエットの停滞期には、体重がなかなか減らないもどかしさからいろいろな行動を試したくなりますよね。
そんなときに気をつけたい、停滞期に避けなければならないNGポイントをいくつか紹介します。
1.ダイエットをあきらめる
2.運動量をさらに増やす
3.食事量をさらに減らす
4.暴飲暴食
5.体重を意識しすぎる
それぞれについて詳しく解説します。
ダイエットをあきらめる

ダイエットを頑張っているのに体重に変化がないと、モチベーションも下がり、ダイエットをあきらめたくなるかもしれません。
でも、停滞期を乗り越えるために一番大事なのは諦めないことです。
先述の通り、停滞期は身体を守るための自然な反応で、身体がその状態に慣れれば再び体重が減り始めます。
だからそこで諦めてしまったらもったいない。
「ダイエットに停滞期はつきもの」と考え、焦らずダイエットを続けていきましょう。
運動量をさらに増やす

体重や体脂肪率が減らないからといって、運動量を極端に増やすのはNGです。
運動量が増えすぎると、身体がますます飢餓状態となり、停滞期を抜け出しにくくなります。
また、過度な運動も疲労が蓄積されるため、ダイエット自体が嫌になる可能性もあります。
運動量を無理に増やしてしまうことで疲労が溜まり、怪我のリスクも高くなってしまいます。
停滞期は、身体が減量後の体重に慣れるための準備期間です。
体重を減らすのではなく「現状維持」を目標として、無理のない範囲で運動を続けるようにしましょう。
食事量をさらに減らす

停滞期に食事の量を減らしても、良いことは何もありません。
飢餓状態が進み、停滞期が長期化してしまうだけです。
また、食事量を減らすことで栄養が偏ったりカロリーが不足したりすると、甘味や脂質への欲求が増大するため、ダイエットの失敗を招くおそれもあります。
停滞期に食事の量を減らす必要はありません。
栄養バランスに気をつけて今までどおりに食事を続けることで、次の減少期にそなえましょう。
暴飲暴食

停滞期にチートデイを取り入れるのは良い方法ですが、無制限に食べていいわけではありません。
体重が減らないからといって自暴自棄になり、暴飲暴食してしまわないように注意しましょう。
摂取カロリーが大幅にオーバーすれば、今までの努力が無駄になってしまいます。
停滞期は身体が栄養を蓄えようと、普段よりカロリーを吸収しやすく消費されにくい状態です。
そんな状態で暴飲暴食してしまうとリバウンドの原因に。
また、暴飲暴食しているとその食事に慣れて、普段の食事を物足りないと感じるようになり、「我慢している・つらい」という意識にもつながります。
そうなったら、ますますストレスになり、ダイエットが続かなくなってしまうことも。
先ほどチートデイの話をしましたが、計画的に行うチートデイと暴飲暴食は違います。
チートデイで上手くストレスを発散しながら、暴飲暴食を防ぎましょう。
体重を意識しすぎる

ダイエットの停滞期中は、体重を意識しすぎるのは余計ストレスを感じて辛くなってしまいます。
体重はダイエットの進み具合の確認程度に測るか、体重計に乗る回数を減らしてみるのも良いかもしれません。
また、体重だけではなく体脂肪率に目を向けるのも良いかもしれません。
体脂肪率の変化は引き締まった身体をつくる第一歩となります。
体重というのは、体内の水分量でも変化します。
体重が増減したからと言って脂肪が増えたとは限らないので、体重の変化は成果を知るための目安の1つとして考え、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
まとめ

停滞期が訪れるのは、ダイエットの効果がしっかりと出て、身体が順調に変化している証でもあります。
体重が落ちにくく、つらい時期ではありますが、焦らずにそのまま続けていけば、必ずまた体重が減り始める時期がやってきます。
だから焦ったり不安に思ったりしないで、無理なく自分のペースでダイエットを続けていくことが大切です。
停滞期を上手く乗り越え、ダイエットを成功させましょう。
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